【呼吸器内科】CPAPとは何か?

【呼吸器内科】CPAPとは何か?

CPAP(Continuous Positive Airway Pressure)は、『持続的陽圧呼吸療法』と訳され、睡眠時無呼吸症候群(SAS)などの呼吸障害を治療する医療機器です。この装置は、睡眠中に気道が塞がれるのを防ぐために、鼻や口を通して気道に正の圧力を供給します。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が一時的に停止する状態です。家族から「突然いびきをかく」「いびきが途中でとまる」と指摘されたり、日中に過度の眠気に襲われることで気づくことがあります。

原因とリスク

睡眠時無呼吸症候群の原因は多岐にわたりますが、「生活習慣」や「肥満」が主なものです。喫煙や飲酒、過労は気道の閉塞を引き起こしやすく、肥満は気道を狭める原因となります。また、骨格や性別によっても発症しやすさに差があります。

治療の重要性

睡眠時無呼吸症候群を治療しないと、十分な睡眠が取れず、日中の眠気や集中力の低下につながります。これは生活の質を下げるだけでなく、事故を引き起こすリスクもあります。さらに、心臓病や脳卒中のリスクも高まります。

CPAPによる治療効果

CPAPは睡眠時に装着するマスクから一定の圧力で空気を送り込み、気道が閉塞するのを物理的に防ぎます。これにより無呼吸の発生を減少させ、睡眠の質を改善することができます。

参考リンク

在宅診療で行うCPAP